国産木材とは
桧
HINOKI
日本三大美林といえば、青森ヒバ (下北・津軽半島)、 秋田杉(秋田県米代川流域)、木曽桧(長野県木曽川流域)です。なかでも木曽桧は、長野県木曽地方から産出され、藩政時代には保護育成につとめ、木曽五木のひとつとして、 厳しく管理されていました。
現在でも宮殿や伊勢神宮などの用材として特別に保護されている大径木の林もあります。
このように桧は、「火の木」と言われるほど、神々の時代から命を育んできた樹木です。古くから宮殿や社寺建築に用いられ、高級建築材料となっています。
夏目、冬目の差が小さいことから柔らかい感じで、狂いも少なく、美しく、光沢があり耐久性も大きいため建築材としての用途は多種多様。中部地方以南の全国に分布し、木曽、東濃、吉野、紀州、尾鷲、美作、土佐などが主な産地です。
また、北海道にしか分布しないトドマツに次いで、フィトンチッド*を発散する樹木として、人にやさしい香りの材木として人気を得ております。